4月21日分 質問とお答え

こういう文学的な質問、されてみたかったですね!
東京の色は、東京の夜の色です。 

大江戸線です。新宿を通ってて、乗り換えがめんどくさくて深くて狭いところにある路線で、しかも新参者っていう……。「大江戸線めんどくせー!」と言われているのを聞くたびに、親近感がわきます。

 最近文庫になったばかりの「女子をこじらせて」が最初の本なので、それか、「穴の底〜」に比較的近いのは、「女の子よ銃を取れ」かな? と自分では思っています。お悩みの件が自意識なら「女子をこじらせて」、容姿なら「女の子よ銃を取れ」、独身だとか彼氏がいないとかなら「ずっと独身でいるつもり?」でしょうか。何卒よろしくお願い致します。

 新宿です。なぜでしょうね。あまり綺麗でなくて、素敵でない街のほうに惹かれます。あと、つくりが大きい感じのする街に東京っぽさを感じます。銀座、表参道、六本木みたいな。恵比寿はわたしも新宿よりずっと良い街だと思います。

 いまなら、山口小夜子展に行って図録を買って、口紅を買って帰りにブルーボトルコーヒーに寄ってみる(サードウェーブ系女子……!)、かなぁ。10万円なら、10万円の欲しい服と、10万円の欲しいバッグがミッドタウンにあるので、行ってどちらを買うか迷って迷って、買ったら残りの小銭でB1Fのアイスクリームを食べます。100万円なら、原美術館倉俣史朗のアクリルの花瓶を買って、銀座で買いものして、アマンに泊まります。こんなミーハーすぎる答え、やだっ……! ださい! かっこいい答えを考えるのであと三日ぐらいほしいです!

 21時〜3時です。集中力がわりと、出る気がします。絶対に気のせいだと思いますが。

 「ピアノの森」(一色まこと)と「朝霧」(北村薫)です。「ピアノの森」は、特にショパンコンクール開始以降が好きで、個人が自分の能力でどう生きるか、自分の持たない能力を持つ他者をどう受け入れるか、ということの答えが描かれていることに揺さぶられます。それはつまり、誰でも生きる価値がある、ということなのですが、そんなことに説得力を持たせられるって、ねぇ。ものすごいことですよ。
「朝霧」は、優しいけれど厳しい本で、一度実家に送ったものの読みたくてたまらず買い直してまた読んでいます。姿勢の美しい本です。
あとは石井ゆかりさんの「天秤座」(12星座の本の、自分の星座)を読みます。えらくいいことが書いてあるので、「いや〜それほどでも……」と調子に乗ってるうちに、だんだんと気持ちが上向いてきたりします。単純……。

 森瑤子と安井かずみです。世代的にはひとつ上で、後追いで読んでいますが、自分の知らない時代の東京について書かれたものが好きで、東京にいてももう体験できない東京の物語というのが、幻のようで面白いです。

 み、港区!(おしゃれでかっこよさそうだから)(ご愛読うれしいです)

 川のある風景、いいですよね。わたしはベタですが、レインボーブリッジを渡るときに見える景色が好きです。立ち止まっていられない場所ですけど……。海や川が見えると、ちょっとときめきます。ところで月島には、カウンターに猫が寝ているクリーニング屋さんがありますよね。いい街だなぁと思います。

 木村拓哉さん。キムタクが世界に挑む姿、というのを見たいです。

 スタート地点は西部新宿線沿線、ゴールは三茶、途中に野望を持つイベントと野望をあきらめるイベントがあります(地名は個人的な趣味によるものです)。

 誘惑の多い場所ですが、貯金(最低十万円)は死守してください。

 

 桑田佳祐の「東京」です。広島のライブでその曲を聴いて、東京に帰る途中で「東京を生きる」(連載時はそのまま「東京」というタイトルでした)を書くことを考えました。なので、書けないときはよく聴いてました。

 福岡で祖母と暮らしていると思います。

 いま、かっこいい答えをするチャンスだとわかっているのに、かっこいい答えが浮かばない……! つまんない答えですが、最近面白いなと思う人たちは、関西圏の人たちが多いです。東京よりも少し陽が長く、夜が早い街で暮らしているのではないでしょうか。


明日には全国の書店に並びます。amazonでも発送が始まります。